ポケベル入力のススメ


i-modeの登場により携帯電話はE-Mailをはじめとしてあたりまえの様に文字情報サービス端末として使われるようになりました。

が,携帯電話を文字情報サービス端末として捕らえた場合,PDAに比して狭い画面などいくつか不利な点が存在することは否めません。

その中で最も問題となるのが文字入力ではないでしょうか?

携帯電話はその特質上むやみに筐体の大きさを大型化させることは出来ません。
したがってフルキーボードは望むべくもありません。

最近ではその欠点を補うためにi-Bordをはじめとする外付けキーボードが登場していますが,こうしたものを接続してまで使うくらいであれば,ポケットボードなどのメール端末を使うのと手間的にほとんど変わりませんし,かえって携帯電話の手軽さをスポイルしかねず一種本末転倒の感すらあります。

また,今使っている端末が対応端末であるとは限りません。

# というより対応端末の方が現状では少数派と言えるでしょう。

そこでぜひ活用して欲しいのが『ポケベル入力』なのです。

ポケベル入力というとひと昔前の女子校生たちがマシンガンの如く公衆電話などで入力する様が想像され,一種魔法の如き特殊なスキルが必要な印象があります。

# …よね?(^^;

が,携帯電話でのソレは実は皆さんが想像する程難しい物ではないのです。

通常携帯電話の文字入力はキートップと画面を見ながらキーを押して行きますね。
『あ』なら1を一回,『お』なら1を5回といった具合です。

がポケベル入力でもこのキートップの刻印を利用できるのです。

というのもポケベル入力は日本語に関して言えば,ローマ字かな変換の亜流だからなのです。

ポケベル入力ではロマかな入力と同じくワンストローク目に子音を入力した後,ツーストローク目に母音を入力します。

ここで携帯電話のキートップに注目してみてください,既にあ行〜わ行(ん)までの子音(に相当)があらかじめ刻印されているのです!

ひるがえって考えれば,覚えるのは『母音』の『5つ』だけで良いわけですね。
でこの母音の対照も特に特殊という事もなく『1〜5』に『あ〜お』の順に割り振られているだけです。

思っていたより簡単だとは思いませんか?

長期的にみればおそらくより優れた入力方法が登場するはず(と信じたい…(^^;)ですが,『今可能な選択肢』としてポケベル入力以上の物は存在しないと思います。

少し練習するだけでi-modeメール程度の文字数(250字)は楽々入力できる様になりますから,対応端末をお持ちの方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

補足
濁音,半濁音,拗音などの入力はやや特殊で『ひ』と『゛』,『ひ』と『゜』,『ひ』と『ゃ』といった具合に分解して入力します。
この辺はロマかな入力より仮名入力に近いですね。  そのためキーの対応を余分に覚える必要がありますが,それほど難しいことではありません。

この辺の扱いは端末によってローカルルールがあるようです。
私の使用しているJ-T04の場合,濁点,半濁点は携帯電話入力に準じる形で記号キー(リダイヤルボタン)で入力する形になっています。

おまけ

J-T04のポケベル方式チャート

# T04では英数は通常方式(携帯電話方式)のみの対応のため,一部ローカルルールが採用されているのが分かると思います。

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※縦軸が一桁目,横軸が二桁目