WindowsCE vs i-mode

最近モバイル関連の話題としては,携帯電話…特にiモード周りがホットです。

様々なジャンルの企業がiモードに参入して次々とコンテンツが増えており,今年度(2000年4月執筆)に入ってからは新規参入のちょっとしたラッシュが起きている状態と言えます。

またPDAは携帯電話に取って代わられる日が来るという論調の記事も散見されるようになってきました。

# って実は結構以前から言われていたことなんですが…

我々WindowsCEユーザにとってもこれは非常に気になることではないかと思います。

これは確かめない訳にはゆくまいという使命感(という名の好奇心と大義名分(^^;)を胸に,先月末にPHS(611S)を解約してiモードに切り替えてみました。
このページではiモード端末を使ってみた感想とWindowsCEとの使い分けの模索について,つらつらと書きつらねてみようと思います。


機種選定

F502i

これは当然のことですがWindowsCE機が機種ごとに細かい使い勝手が異なるように,iモードも各端末ごとに使い勝手が異なります。
ましてやiモードはCEの様な汎用機ではなく専用機ですから,各メーカ毎の個性がより明確に反映している訳です。

この記事は私がiモード端末を使った感想を元に書かれるものなので,当然のことながら『私の購入した端末の使い勝手』が大きく関与することになります。
したがってまず最初に,私が購入した端末の特徴と購入動機について触れることにします

私がiモード機を選定するにあたってまず真っ先に考えたことは,iモード機の購入によってCE機(特に現在のメイン機であるE-500)の稼働率が極端に下がるようなことがあってはマズイということでした。

なぜなら仮にiモード端末がどんなに便利であろうとも,現在CE機でこなしている作業を全て肩代わりすることはどう考えても無理であることが予想されるからです。
結局iモードとE-500は両方持ち歩く結果になる訳ですから,できる限り重複する機能が少ない方がよい訳です。

iモードによってすっかり使用頻度が落ちてしまったE-500を重い思いをしながらイヤイヤ持ち歩くなどという(私にとってもE-500にとっても)不幸な結果にならない様にしなくてはいけません(^^;

現在のiモード機は第二世代である502シリーズが一通り出揃った(あるいは出揃いつつある)状況です。

ラインナップとしては発売順に富士通の『F』,三菱の『D』,NECの『N』,パナソニックの『P』,ノキアの『NM』の5機種。

私の購入前に行った独自調査(ただのネットサーフィン&ショールーム巡りともいう(^^;)によれば各機種の特徴は…

F502i

第一世代である501シリーズに続いて第二世代でも一番乗りを果たした富士通の端末。
256色半透過型カラー液晶搭載。
iモード端末は『デカイ』という印象を裏切るコンパクトサイズ。みた目普通の携帯と変わらないサイズを実現(H125*W40*D19 71g)
相手別に着信画面を切り替え可能(5件)
マルチカーソルと呼ばれる4方向に倒れるスティック装備。押し込むことで決定。適度なクリック感があり操作性も良好。
スケジューラや電卓などの付加機能は一切なし。
一件につき1番号1アドレスで99件,ブックマーク30件,画面メモ(IE5の別名保存→Webページ完全相当)30件など機能的にも他機種にやや劣る。
ただしメール保存件数は受信99件,送信30件と他機種に見劣りしない。

D502i

三菱のお家芸?502シリーズ唯一のフリップタイプ。
大画面の半透過型カラー液晶装備。(ただし表示文字数は8*7とFと同等)
待ち受け画面時にGIFアニメ(iアニメと呼称)表示可能。
スケジューラ,ToDoリスト,電卓機能搭載。
全体的に高機能な端末。
フリップを閉じていても操作可能なイージーセレクター(3ボタンで真ん中のボタンは上下カーソルキー相当の機能を持つ)を装備。
ただ,今一つ操作の一貫性には欠けるのが欠点か?

N502i

NECお得意の折り畳みタイプ。
操作面(キー周り),液晶画面ともに最大。
表示文字数10*10の大型モノクロ4階調液晶装備。
スケジューラ,電卓機能搭載。
FM音源搭載4重和音の着メロ。ただし自作は単音のみ。
機能的にも他機種に全く見劣りしない。
折り畳みタイプ故の余裕のあるキー周りと改善されたボタンのタッチは極めて良好。
決定ボタンがやや押しづらい位置にあるのが唯一の難点。
分厚いのでポケットに入れるのには適さない。
外付けキーボードのiボードがオプションにラインナップ。

P502i

501シリーズでは最も人気の高かった端末の後継機種。
大画面4階調モノクロ液晶搭載。メール表示時には縦と横を切り替え可能(not縦書き)
筐体の大きさに伴ってそれなりに大きい(長い)にも関わらず薄いため,iモード最軽量。(Fと2g差の69g)
通話品質が高い。
松下オリジナルのブラウザを搭載。操作性に優れる(らしい(^^; ちなみに他社は全てNetFront)
スケジューラ,電卓に加えゲームも搭載し,その他基本機能も充実。
ただし辞書に学習機能がない点と単語登録不可なのは第一世代並。
コマンドナビゲーションボタン装備。(Fのマルチカーソルとほぼ同等。ただし変に弾力性があり長時間操作時には違和感がある人も… <私のこと(^^;)
外付けキーボードのiボードがオプションにラインナップ。

NM502i

ドコモ中央では2000/04/11発売の為手元資料不足(^^;
最大の特徴はIrDaポートを搭載しモデム機能を内蔵しているため,IrデバイスとしてWindowsやMac,CE,WorkPad,ザウルスなどIrDa対応機器とケーブルレスで接続。通信(インターネット接続他)が可能。
PDAのパートナーとして最適な端末。
ただし操作性および機能面では先行する国内メーカの端末に劣る部分も散見される。
ノキアお得意のアクティブスライド(フリップ部が開くのではなく下にスライドする)搭載。
非常に好みの分かれるデザイン(ちなみに私は好きじゃありません(苦笑))

まぁ,大雑把に紹介するとこんな感じになります。


私の個人的見解(NMは未見なので除外)としては…
機能面の充実度 D>N>P>F
携帯性 F>N=P>D
iモードコンテンツ閲覧 D>P>N>F
メール端末 N>F>D>P(本体のみで評価)
総合評価 N>D>F=P

以上の結論として私が選択したのは『F502i』でした。
最も機能が低く(=E-500との機能の重複が少なく),最も小さい(=E-500とセットで持ち歩くのに最適)という点でベストチョイスであると判断した結果です。

ただし私が8bit機時代から32bit機時代初めに掛けて10年以上富士通一筋だったことによる,富士通びいきが根底にあるのは間違いないので注意が必要でしょう(^^;
富士通製品とNEC製品が並んでいた場合,余程のことがない限り富士通製品を無条件に選ぶ傾向があります(爆) <私

# 余談ですがデザインは旧モデルのF501iが最も気に入っていたため処分価格(0〜3K円)であることも手伝って,実は最後まで候補に残ったのはFの2機種でした(笑)

# が私がみた中で最安値だったショップの店頭でしばらく(延々と?(^^;;;)悩んでいた所,店員が502の方にしてくれるなら消費税と事務手数料込みでジャスト10Kまでまけると言ってくれたのでF502iに決めました(^^;

iモード使用感〜iモードは使い物になるか?

例によって死ぬほど前置きが長くなりましたが(苦笑)いよいよ本題に入ります。

話題のi-モードとはそれほど使えるものなのか?
PDAが携帯電話に駆逐されることはあり得るのか?
といった点に焦点を当てながら,考察してみることにしましょう。

既にご存じの方も多いと思われますが,そもそもiモードとはどのようなサービスなのかと言いますと,iモード対応の『携帯電話機』を使って…

  1. HTML2.0,3.2,4.0のサブセットであるiモード対応HTMLで記述されたサイトを閲覧できる。
  2. 最大全角250文字までのEメールを送受信できる。
  3. 料金は利用したデータ量によって課金されるパケット料金。

と大きくこの3つが柱になっていると言えるでしょう。

で,いきなり結論から言いますが,『iモードは使えます』

ハッキリ言ってPDAが駆逐されるというのは誇張表現でもなんでもないというのが私の得た感触です(--;

# H/PC機は可搬性の高いテキスト入力マシンであり単なるPDAとは一線を画していると私は考えるので,以降の比較対象からは外させてもらいます。

ではどのように使えるのか?
それを語るためにまず普段我々はPs/PC機で何をやっているのかを列挙してみましょう。

  1. メールのやり取り(通常受信と簡単な返信がメインだと思います)
  2. データ閲覧(テキスト形式をメインに+表計算,画像,鉄道経路検索,各種辞書,Web上のコンテンツといった所でしょう)
  3. メモ書き(閲覧と不可分ですが一応)
  4. PIM
  5. 暇つぶしのゲーム等
  6. 音楽鑑賞
  7. お絵描き
  8. 写真撮影

まぁ,主立った所はこんなものだと思います(中にはWebSiteやサーバのメンテ,開発などに使っている強者もいらっしゃるかも知れませんが(^^;)。

で以上に列挙した内何と1〜5までが限定的とは言えiモード『単体で』実現出来てしまいます。
それぞれを個別に見ていきましょう。

メール機能

まずメールですが,これが私の考えていた以上に使えてしまいます。
本文最大全角250文字までと聞くと一見して使い物にならないようにも感じられますが,それは早計というものです。

送信に関して言えばPs/PCも含めてPDA側からの返信はごく短いことが多いため,ちょっとした気配りさえすれば250文字以内に納まってしまうことは往々にしてある筈です。 Ps/PCで1000字以上のメールを書くような長文好きはそうそうはいないのではないでしょうか?

# いや,ここにも一人実在してますが(^^;

さらに受信に関してはDoCoMoの発表によれば今月(2000/04)中旬をメドに2000文字までを250文字ずつ分割転送する形で対応するとの発表がありましたし,EmCmなどのメール転送サービスを利用することで通常のメール以上に便利に使用することが出来てしまうのです。

iモードメールはDoCoMoのホストがメールを受け取った時点で自動的にiモード端末へと配送(プッシュ)されて来るため,いちいちメールチェックを行うためにホストに接続してやる必要がない点がPDAに比べ決定的に優れています。

また前述のEmCmサービスが(現在公開実験中のため)無料 であるにも関わらず非常に細かいセッティングが可能であり,これと組み合わせることでかなり便利なメール環境を構築することが出来てしまうのです。

EmCmサービスの利用形態としては,まず通常使っているメールアドレスをプロバイダのメール転送サービスを利用してEmCmへと転送します。

# この時サーバに残す設定にしておけば,添付ファイルや長文などは改めてPC等で落とせるので便利でしょう。

するとEmCmではユーザの設定にしたがって各種フィルタリングを行ったメールを指定アドレス(この場合はiモード)へと転送してくれる訳です。

例えば毎朝届く様々なメーカーのダイレクトメールや発言の活発なMLなどをシャットアウト(このためにもプロバイダのサーバにはメールを残す方が賢明)し,無駄なメールの受信を防ぐことで通信費の削減が図れる上,長文メールは指定バイト数毎に分割して指定通数分だけ転送したり,フィルタリングと組み合わせて特定のメールのみ全文を転送したりも出来ます。
またフッタや飾り,引用符以降の引用部分,全角の『、』『。』などを短縮,あるいは削除,半角カンマ,ピリオドへ置換することによってメールサイズの縮小化も可能ですから,パケット通信であるiモードから利用する価値は計り知れないものがあります。

# iモードでは除去されてしまうヘッダ情報を本文側へ残す設定なども可能。

# EmCmとは関係ありませんが,D502iなどはメールの振り分け機能なども持っているようです。

そしてメールに絡んで,私が何よりPDAのアドバンテージを危ぶみたくなった原因は『思った以上に日本語入力がしやすい』ことです。

Ps/PCのソフトウェアキーボードや手書き認識と携帯での文字入力のどちらが速度的に早いかと言われれば,まぁ通常は間違いなく携帯の方が遅い訳ですが,両手で保持する形でせっせと入力しなければいけないPDA類に比べ,ハードウェアキーを備えている携帯電話では片手で気軽に入力できる分かえって快適に感じる場合も往々にしてあると感じました。

こんなので文字入力なんかできるか〜などと思っていましたが,メールを数通したためた段階でキー数が少ないこともあり,ブラインドタッチで(その気になれば両手を使って)入力できる様になっている自分を発見した時には軽いカルチャーショックを受けてしまった程です(苦笑)

これには第二世代から搭載された日本語変換の学習機能と,iモード機用に最適化された各ポインティングデバイスの操作感が大きく寄与していると感じました。

特に驚いたのは,PCでやっても面倒くさいと感じることもある文節誤認識時の文節の区切り直しです。
例えば『最後に笑って死ねる人生』と入力するとして『さいごにわらって』まで打ってしまうとF502iでは『最後にわらって』としか変換してくれません。
ここでマルチカーソルのすぐ下にある(位置的にもナイスです)『クリア』ボタン(Esc&Del&BackSpaceに相当)を押してやると『さいごにわらって』が全選択(反転)状態で平仮名に戻ります。
これをマルチカーソルを左に4回押して『さいごに』部分だけを選択状態にして変換動作(Fではマルチカーソルを上下して候補選択,押し込んで確定)を行うと未確定文字列は残りの『わらって』だけになり,ここで変換→確定とやれば区切り直し変換終了という訳です。

非常に直感的に操作できる上,操作ボタンが集中していますから,全くと言って良い程ストレスを感じません。
さらにDあたりだと変換候補が3つづつ表示されるらしいので,さらに快適に変換できるのではないでしょうか?

もし同じことをPs/PCでやるとすると…CASSIOPEIAはハードウェアカーソル装備なのでまだマシ(でもペンが邪魔(^^;)ですが,区切り直すよりは打ち直した方が早いし精神の安定を保てるような気がします(苦笑)

そしてメール端末として現状のPs/PCとiモードを比較した場合の決定的な差は『iモードは単体で送受信できるがPs/PCは通信機器との連携が不可欠』な点でしょう。

いくらPs/PCの方が入力しやすいし参照しやすいと言ってみた所で,携帯電話(含むPHS)ないしは公衆電話などのサポートは不可欠な訳で,携帯電話でここまでストレスなく日本語が入力できるようになってしまうと,一般のライトユーザから見てメールに関して言えば『Ps/PCの重量は丸々デットウェイトである』と捉えられてしまうのは間違いないと思われます。

また現代人(特に若者やビジネスマン)に取ってPDAを持ち歩かないシチュエーションはあっても携帯電話を持ち歩かないシチュエーションはない訳で…私が漠然と想像していた以上にPDAの将来は厳しいものになりそうです。

データ閲覧

使ってみた感想としては今の所,この用途が最もPDA側有利な用途だと感じました。

ただし『あくまで現状では』という限定詞付きでの話しです。

現在既にiモードのコンテンツとして各種辞書検索,経路検索は十分使えるレベルで存在していますし,現状ではテキストビュアにあたる機能が存在していませんが,ローカルに保存したものを閲覧するという考え方を捨て去ることが『もし可能なら』問題ない訳です。

# いやEPWING形式の広辞苑をPDICで変換してCompactFlashに入れて常用…なんて人には使えないでしょうが(^^; <辞書検索

また,画像に関しては液晶のサイズがサイズですから,現状では用途(特に地図…サービスはあるけど実用性には疑問を感じます)によっては無理がありますが,次世代携帯電話の規格も既に見えており,どうやら動画配信もやる気のようですから将来的には油断出来ないでしょう。

表計算データなどについては当面はPDAの方が有利『かも知れません』

# JAVAの搭載と通信速度の向上等によってはオンラインないしはオフラインで利用できるなんてことにもなりかねない様な…(^^;

で,残されたのがWebの閲覧ですが,これは言わばiモードの本来のウリともいうべきものですから,現状で十分実用になってしまいます。

記事の前半でiモード対応のサブセットHTML記述のページの閲覧のみと書きましたから,『オヤ?』と思ったかたもいるかも知れませんね(^^;
iモード対応ページにはHTMLの一部制限だけでなく,実は1ページあたりのサイズ(5KB)という制限もあったりします。

が,そこはそれメールの所で取り上げたEmCmの様に抜け道がしっかりとある訳です。

i-GATE通勤プラウザというサービスがそれです。
これらのページ(サーバ)を通して一般のサイトにアクセスすることで余計なタグや画像の除去。5KB以下への分割といった変換を行うことによって一般のサイトの閲覧を可能にしてくれるのです。

# 一部を除いたiモードページや通勤ブラウザ経由のWeb閲覧はPCのブラウザ上からも出来ますから,体験してみたい人はやってみるのも面白いですよ(^^;

iモードはもともとHTMLのサブセットを使っている訳ですから,本来的にHTMLとの親和性が高いためにこういったことも可能になる訳です。

# 無論これらのサービスを経由しても見れないページもあります(^^;

…とこう書くと『どこがPDA側有利なんだ?』と思われるでしょうが…実はこの話しには続きがある訳です。(^^;

何故か?それは先程も「ローカルに保存したものを閲覧するという考え方を捨て去ることが『もし可能なら』」と回りくどいことを書いた通り,現状ではローカルに保存したものを閲覧した方が圧倒的に有利だからです。

もったいつけても仕方がないのでハッキリ書けば,『現状のパケット通信料は高すぎる』のがその理由です(苦笑)

128Bで0.3円…こう聞くと何やらリーズナブルのような気もしますが,実はそうでもありません。5〜6ページも見れば簡単に30〜60円は行ってしまいますし,画像が多いページや検索,リトライなどを含めよう物なら,ちょっと使っただけで300円や600円などというのはあっという間に行ってしまいます。

実用上必要なだけ繋いだとしたらきっと翌月には思わず首を括りたくなるような請求書が送りつけられてくるのは確定という物です(^^;

メールが一通あたり1〜2円で受信できるのに比べ,Web閲覧は(データ量が多いから当然ですが)気軽に活用するにはまだまだ料金が高すぎるのです。

50円取られて経路検索するくらいなら,ローカルのTrainやトラナビで調べた方が早いですし,サイフにもやさしい訳です。
ましてやテキストデータをローカルに置かずに閲覧しよう物なら…

私の場合オンライン小説(というよりはゲーム系のSideStory)をよく読むんですが,これをiモードで(i-GATE経由で)読もうとすると1本あたり10ページかそこらに分割される訳ですから,毎日数本読んだら翌月には破産すること請け合いというものです(苦笑)

これがPDAであればテレホタイムに自動巡回させた物をHTML→テキスト変換ソフトに通して共有フォルダ,あるいはCompactFlashにでも放り込んでやればタダ同然で読むことが出来てしまう訳ですから…

ただし,これはウラを返せば『十分に通信費用が安くなればPDAのアドバンテージは失われる』ということですから,今後の動向によってはやはり油断出来ないものがあると思われます(^^;

メモ書き,PIM,ゲーム

さて,書く方も読む方もいい加減疲れてきたでしょうから残りはまとめてちゃっちゃと見てみましょう。

メモ書きに関してはスレッドによる管理といったことは出来ませんが,見送信メールとしてローカルに溜めるなり,書く端から自分宛に送信するなりして,後々母艦側で振り分けて管理するという手がありますからPDAが圧倒的に有利とは言えないかも知れません。
この辺はメール機能を代用する訳なので,詳細は前記のメールについての解説を見てください(^^;

PIM。そもそもFを除く国産機(NMは知らないので)には初歩的な物とは言えスケジューラが付いていますし,DにいたってはToDoまで装備しています(^^;

アドレス帳に関して言えば,電話番号に関してはPDAのアドレス帳より携帯電話のアドレス帳の方が実用的なのはいうまでもありませんし,メールアドレスも携帯電話のアドレス帳で管理出来てしまいますから,残るは住所と各種情報だけ。
が,出先で住所が必要になることというのは実はあまりない気がするのは私だけでしょうか?(苦笑)

そしてこれらの各種情報はリンクケーブルを使ってPCと接続すればPC側で編集可能ですから,PDAのメリットはせいぜい『より詳しいデータが参照できる』ことくらいでしょう。

が,これも実は怪しくなってくるサービスがちゃんとあったりします。

最近ハヤリのASPサービスという奴です。これまた無料サービスのDoSule!というサービスでは,Webブラウザ上でカレンダ,メール(他のpopサーバアカウントの受信も可(^^;),アドレス帳,ToDoリスト,ブックマーク,フォルダ(無料ディスクスペースみたいな物)が使えてしまうというサービスでOutLookからエクスポートしたCSVファイルをインポートしてやるだけで同期が取れ,これを携帯電話(当然iモード対応)だろうが,出先のコンピュータだろうが自分のローカル(アプリ)環境を必要とせず参照出来てしまうというスグレもの(^^;

# しかもその日のスケジュールを指定アドレスにメールしてくれる機能もあります(苦笑)

先に述べた通信費用(あとは回線のレスポンス)の問題さえ解決されればPIMアプリ自体をローカルに持っている必要性がなくなってしまいますからPDAである利点はせいぜい『電波の届かない所や使ってはいけない場所でも見れる』だけになってしまうでしょう(^^;;;

最後のゲームですが,これはまだまだPDAが有利…ですよね?(^^;
ただし,現状でもCGIを使用した簡単なゲームであれば既に色々とありますし,第三世代iモードにはJAVAが実装されるようですからあまり枕を高くもしていられないかも知れません。

この辺もジャンルによっては既に通信費だけがネックと言えるかも…


と現状でこんな感じなので,次世代携帯電話が普及する頃にはPDAの機能は(音楽配信やお絵描き,写真まで含めて)携帯電話に取り込まれる可能性は極大と言えるのではないでしょうか(嘆息)

我々ユーザとしては使えればそれがPDAだろうが携帯電話だろうが同じこと…と言ってしまえばそれまでですが,専用機は汎用機の様な自由度はありませんから,環境構築好きの私としては一抹の寂しさがあることも拭えません(苦笑)

もっとも,その時はその時で,そういったデバイスをより活用すべくテクニックの開発と習得に血道をあげているんでしょうけどね(笑)

おまけ

iモードにぜひ付けて欲しい機能

テキストブラウズ機能。

PCあるいは何らかのメディア経由でローカルに保存したテキスト(1M程度あればいいです)を『検索機能付で』閲覧する機能。これさえあれば普段はPDAを持ち歩かなくなるかも知れません(^^; <ウラギリモノ(^^;;;

電話機の機能だけをOFFにする機能

PDAの変わりとしてメール書きやデータ閲覧に本格的に利用するようになるとぜひ欲しいのがこの機能。
ペースメーカーなど医療機器への影響が懸念される場所では一切使えない様ではPDAの代わりにはなりませんからね(^^;
現代日本におけるPDAの最も主要な役割は通勤時間中の電車内での時間の有効利用だと思いますから,これは重要ではないでしょうか。
したがって,ローカルへのデータの保存や閲覧の機能もぜひ強化してもらいたいものです。

# 強化してくれないならPDAを駆逐しないでくれというのが本音だったり(^^;;;

# 周りの人の不安感(不快感)解消のために,電話機能が切ってあることが一目瞭然なギミックもいるかも知れません。インジケータランプとか?

現状に置けるPs/PCとiモードの使い分け

まぁ,以上に述べてきた通り(少なくとも私にとっては)現状ではやはりiモードはPs/PCの代替にはなりえないことが分かった訳ですが,各々の特徴から言って当面は以下の様な使い分けになりそうです。

とは言え詳細はここにいたるまでに既に書きつくした感があるので,ここではまとめとして簡単に触れるに止めます(^^;;;

メールおよびWeb上での検索 → iモード

iモードでは処理しきれないメール(長文,重要)や見れないサイトの閲覧+その他全て → Ps/PC

ただiモード機はしょせんPDC(デジタル携帯電話)ですからPs/PCと接続しても通信速度(9,600bps)は我慢しがたい物があるでしょう,したがってこれの補完としてJR各駅に備えつけられるようになったICテレホンカード公衆電話による赤外線を使ったISDN回線接続を有効に使って行きたいと考えています。

余談ですが私はサービスエリアの関係でiモードにしましたが,サービス内容(提供機能)的にはJ-SkyWalkerの方が上の様な気がします(^^;
ついでにいうならiモードと組み合わせるには,Ps/PCよりもむしろJornada6x0かCASSIOPEIA Aシリーズの方が…(^^;;;;;
Ps/PC+PHSでiモードコンテンツやEmCmを利用するというのもスルドイ活用方かも…DoSule!はブラウザが対応しているかどうかですねぇ。